読み上げ CV:西原翔吾

再生

「現実との狭間」

莉王 2021-05-10

大三国志の世界は、ただのゲームの中と思っていた。

現実とはかけ離れた場所で存在していて。

 

相手の性別も顔も声も分からないし、

自分のキャラだって自由自在に操れる。

 

所詮チャットの中だけの交流なので年齢も性別も偽れる。

 

現実の世界とは違う完璧な人間を演じることも、

憧れの職業を名乗ることも出来る。

 

言葉一つで他人を喜ばせることも、

傷つけることも簡単にできる。

 

アプリを開いていない時も24時間、自分がいるいない関係なく、時間が流れるこの大三国志は生き物である。

 

様々な個性的な人がいる中で同盟として力を合わせないと結果が残せない。

 

全員の息が合わなかったり、

思っていた結果と違う方向に進んでしまったり、

いい事ばかりではない。

 

戦争中、特に劣勢の苦しい状況の時、そのような時に、どんな言葉を発するか。どのような行動をするか。

 

それによって、その人のリアルな性格や考え方まで分かってしまう。

 

いくら性格やキャラクターを一生懸命に作っていても、心の奥底までは変えられず。

 

自分の一言で他人を傷つけていることに気が付かない人もいるのが事実。

 

リアルが見えない世界だからこそ、どれだけ他人の事を思いやれる心があるか。

この言い方をすれば相手はよく思わないな、

とか、

苦しい時こそ明るくみんなを盛り上げたい!とか。

 

ただただ強い武将を持っていて、鋭い戦略があったとしても、心を持たないプレイヤーではいけないと思う。

たかがゲーム、されどゲーム。

 

この世界は繋がっている。

 

人間性を試されるゲーム。人として成長できる場所でもある。

 

現実との狭間でもがき苦しみながら、

笑ったり泣いたり

普段感じないような人の心の動きや、思いや、

沢山の事に気付かされながら、

 

一緒にいてくれる仲間といつか勝利を掴みたい。

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