code

スキャンしてゲームをダウンロード

まさに奇跡

hrj(@yrmthrj)

まさに奇跡

 

結構前の事なので細かい点で実際と異なる場合があるかもしれない。意図せず脚色されてしまった部分があったりしてもご容赦いただきたい。

 

我々は他サーバーで一緒だった仲間とS1からやろうと、あるサーバーで集結した。集結したとは言っても、大規模な同盟でもなく人数はそれほど多くない。

一番の問題は同じサーバーの他州にある初っ端から序列1位の大同盟(以後「同盟K」)だった。

 

本ゲーム初期の頃から大三国志をプレイされていて、大三国志の情報をウェブ上で配信している方が新しくS1で旗揚げするという事で広く同盟員を募集してできた同盟が、同盟Kだった。ベテランの方も多くシーズン開始から序列ダントツの1位だった。

 

我々は青州からスタートし、初心者の方々と和気藹々と自強、攻城をしていた。

 

盟主の外交状況の説明によると、序列上位の大同盟のほとんどは同盟Kと友好関係を結び、うちのような中小規模同盟はいずれ食われるような流れである、との事。しかしながら盟主も仲間も黙って食われるわけにはいかないため、州内の結束を図りながら自強と外交をしていた。

 

シーズン序盤から勢いが凄かった同盟Kは各上位同盟と友好関係を結びつつも全州制覇を最初から掲げていたため、友好関係にある上位同盟は後々戦争をするか合併するか、すべての州府を譲渡して最後まで友好かという選択肢しか残っていなかったため、外交的には反撃のチャンスはあった。

 

程なくして荊州にある同盟Kは、揚州、徐州と反時計回りで制圧を始めていった。序列上位の大同盟は主に北側にあったが、徐州には上位だが同盟Kと友好でない上位同盟があった。同盟Kの制圧順はおそらくそのような事情から反時計回りになったと見られる。

 

猛者揃いの同盟Kは友好関係にある揚州同盟により揚州を通りに入り、揚州-徐州関所まで来た。

 

我々は青州内にある小規模だが、特に盟主がかなりの猛者である同盟と話し合い合併吸収し徐州の同盟と協力して同盟Kが攻城しようとする関所まで急いで足を延ばしているところだった。

関所に辿り着く前に抜かれてしまう事が濃厚になったため、徐州内、青州-徐州関所と揚州-徐州関所との間に2、3箇所コロニーを作り迎撃に備えた。

 

その後、徐州内で激しくやり合い、しかしながら徐々に押されて青州-徐州関所まで来られてしまった。当関所ではラスアタに成功したため、少しの間関所で時間稼ぎができた。

そう、時間稼ぎにしかならなかった。

やはり劣勢は変わらず、青州内に入ってこられてしまうのは時間の問題だった。

 

しかし、実は我々は同盟Kと戦いながら冀州侵攻を進めていた。

同盟Kと友好の各同盟は同盟Kが要請していないので同盟Kの援軍として戦う事はなかったものの、自由に戦争ができるには変わりない。

規模的に我々と同程度で同盟Kと友好関係にある冀州同盟は、同盟Kに合わせていつ青州に入ってくるか分からない状況だった。

そのため予め冀州侵攻も進めていた。

 

同盟Kに押されて青州に入られてしまう頃には冀州を制圧し冀州同盟の一部盟員を吸収して冀州へ移転する準備ができていた。

 

そして、ついに同盟Kは徐州同盟と戦いながら徐州を拠点に青州にも入ってきた。

我々は冀州への移転を進めつつ青州内で迎撃をしていた。

 

冀州への移転が完了し冀州に入られないようにしつつ迎撃をしていたが、それがかなり長引いた。

また、盟主の外交が成功し上位同盟の1つがこちら側につく事になった。

 

その時点で残り1ヶ月を切り数日経っている頃だったが、同盟Kがその時点で確保している州府は1つだった。

残り時間から、このまま膠着している戦争に勝ち全州制覇するというのが難しい状態になった事で、全州制覇が目的だった同盟Kの幹部は戦意をかなり削られていた。

 

そして...同盟Kと停戦する話になったのだ。

 

しかも、盟主らの話がどのように進んだかは定かではないが、結果として同盟Kが降伏する形となった。

 

我々は全州制覇を目的としていたわけでもなく、時間もないことからできるだけ多くのプレイヤーが州府報酬を受けとれるよう各同盟と話し合い、我々は洛陽含め9州府を取り、残りを同盟Kともう1同盟に分けた。

そして、友好同盟の盟員と我々がトップに立つ事に同意できる敵だった同盟の中から貢献度の高い盟員を我々に移籍させる事で報酬をできるだけ多くのプレイヤーと共有した。

 

盟主の外交や機転、盟員の辛抱強さによって、敵うはずのなかった最大の敵の唯一の目標を阻止できる状況となり、それがシーズン勝利へと繋がった。

 

僕にとっては最初で最後のS1洛陽だった。