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連携で勝つ「決勝中原」

ゾゾ(@zozozoexia)

『戦争』それは大三国志のメインイベント。

大三国志の面白さを集約したイベントと言ってよい。

大人数が同時に部隊をぶつけ合う戦場ではド派手な色に染まる。引き分けの火花アクション然り、自軍敵軍で飛び交う青、赤の矢印然り。特に関所を挟んでの攻防戦は数多の矢印が重なる為、花火と称される程壮観である。多くの人を惹きつけ参加率の高いイベントであるが故に数々のドラマが生まれる。これから語るのはそんな幾千も産声を上げている物語のうちの1つである。

 

 舞台は決勝中原。北軍、南軍に分かれ中原を征して互いの出生州の州府を破壊するシナリオである。

決算報酬は武勲で決まり、それぞれ相手側の陣営の部隊との交戦でしか武勲を稼げない仕様となっている。故に大三国志の肝と言ってもよい外交が大きなウェイトを占める事が無い。同陣営の同盟同士で争う意味が無く、北軍vs南軍という非常に分かりやすい戦争メインのシナリオである。

 

 この決勝中原で所属同盟が北軍として冀州に舞い降りた。戦備区の段階で北軍同盟で話し合いをして出生州を割り振られた結果である。外交があまり必要ないとはいえ過密州化や戦力配置バランスなどを考慮すると同盟間の調整は必須であると言える。

 

 今思えばこの話し合いの段階で個々の同盟ではなく『北軍として』それぞれの同盟が、北軍各分隊となり、同盟の垣根を越え同じ目標に向かって進む仲間となる基盤が出来つつあったのかもしれない。

 

 さて細かく語っていくと冗長になる為、ポイントを抜粋しての述懐とさせて頂こう。勝敗の分かれ目となる重要な連携場面がいくつかあったがそれを語っていこうと思う。

 

 戦争において重要な要素はいくつかあるがその中でもマラソンと呼ばれる進軍行動は地の利を得る、機先を制すなど相手より有利に軍展開する為の最も重要なファクターである。騎馬隊を使い街道をメインに相手より早く進軍していく行動である。

 

 当方の決勝中原において主な戦場となったのは徐州と雍州の2つである。マラソンによって徐州は南軍、雍州は北軍有利と互いに片方では有利に展開しているという状況であった。この時冀州の同盟は、並州の同盟の要請を受けて雍州で戦っていた。

 

 徐州、雍州共に互いの関所に迫ろうかという勢いであった。徐州では南軍は揚州、荊州

の同盟が展開していた為、徐州関所及び兗州関所まで詰められていた。徐州関所はレベル9であるが兗州関所はレベル7。このままいけば兗州関所が危ういので徐州側より雍州側へ援軍要請がきた。

 

 ここが好連携の一つ目。徐州は青州側の関所と兗州側の関所まで迫られ大ピンチ、が雍州は益州関所まで詰めて押せ押せムード。有利な雍州を置いて圧倒的不利になった徐州へどれ程の援軍を送るかという決断を迫られた。有利な戦場を捨てるというのは心理的になかなか難しいものがあるが、冀州の同盟は雍州から徐州へ一気に転進、並州の同盟も雍州主軸担当ながら1分隊を割いて徐州へ派遣という大規模援軍を徐州へと送る決断を敢行。徐州関所と兗州関所から南軍の押し返しを開始した。北軍は一体感があった。一気呵成に畳み掛けるという怒涛の勢いで北軍の反撃が続き、なんと逆に豫州側の関所へと迫る大逆転劇となった。

 

 豫州関所へ迫ってからは豫州関所抜きを計画。冀州の同盟と青州の同盟が連携し、力を合わせて豫州関所抜きを成し遂げた。一方雍州ではほぼ並州の同盟のみとなったので押し返しはあったものの驚異の奮闘で雍州より南軍の完全締め出しと益州への関所の抑えまでを成功させていた。

 

 徐州、雍州共に北軍有利の展開になったがここからは南軍もさる者、強固な防衛で北軍は攻めあぐねていた。そして2つ目の大きなターニングポイントを迎える。

 

 雍州側から益州関所抜きの援軍要請が入ったのだ。関所は隣接地が戦場となっており、土地取得後の免戦時間が無い為に、敵軍の猛攻に防守で耐えながら

かつレベル9の守軍を抜き高耐久を攻城し、抜けた後も関所防衛の要塞郡を破壊しなければならない大規模戦闘が必要である。

 

 故にの援軍要請であるが、徐州から援軍を送ればその援軍規模から徐州で押し返されるのは明白。

おそらくは豫州入りは全て押し返され、再び兗州関所まで押し返される最悪の展開まで予測。

それでも雍州へ援軍に行くのか?という大きな決断を青州の同盟は迫られた。冀州の同盟の援軍だけでは益州抜きは不可能であった為だ。

 

 青州の同盟は大きな決断をした。南軍の押し返し阻止ラインを設定しそれ以上は進ませない、そこまでは反撃覚悟で雍州へ同盟ほぼ総出で雍州援軍を決断したのだ。豊臣秀吉の中国大返しさながらの徐州から雍州への南軍戦力の大移動。青州、冀州、並州の同盟の連携で北軍総力を上げて益州関所抜きを敢行。見事に益州関所を抜いた。

 

 その後は青州の同盟は押し返された徐州で南軍の猛攻にひたすら耐え続け、益州では並州の同盟と冀州の同盟が益州府を落とし北軍の勝利へ大きな一撃を与える事に成功した。

 

 この益州府陥落が決め手となり北軍の勝利で終わった。後に南軍益州の同盟から聞いた話であるが益州の同盟は雍州、荊州の同盟に何度も援軍要請をしていたが要請に応える事なく援軍は来なかったとの事であった。前述したが有利な戦場を捨て不利な戦場へ赴くというのは心理的になかなか難しく果断なる決断が必要だと思う。それを行えるのは同じ大きな目標を見据えて同盟の垣根を越える事であると思うのだ。

 『連携』という点において北軍と南軍では大きな差がありそれが勝敗へと繋がったと言える。

 

 孟子の一節に、天の時は地の利に如かず 地の利は人の和に如かずとあるが、戦争において最も重要な要素は人の和の力、プレイヤー同士で如何に連携し協力し一体となって大きな力を出せるかであると思う。それを大いに学んだシーズンであった。