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どこにでもある大三国志のひとコマ

ちひろ(@chihiro2345)

『どこにでもある大三国志のひとコマ』

 

「いくらランカーと言えど、こんな時間に夜襲をかければ楽勝よ」

「まぁね、それが僕らの存在意義ですから」

「さて、今日もいつも通り、夜に輝こうか」

「今日はちゃんと働いてね隊長」

 

「もう少しで主城だな」

「分城潰しとく?可哀想かな?」

「...あれ?矢印出てない?」

「え?」

「え?」

「うそ!まだ朝になってないのに...ヤバいヤバいヤバい!」

「起きてきたーーーーー!!!」

 

「なんで今日に限って...」

「うわ、防守掛けてきてるじゃん」

「この防守は抜けないんじゃ...回り込む?」

「守ってるだけなら避ければいーよ」

「いや、攻めてきたね...あー、やられた!つえー!」

「えっ、なに免バリうま!いつの間にそんなこと出来るようになったの」

「慣れた」

「いや、ほとんど初陣じゃないの」

「さっきから戦ってるし、慣れたわよ」

「今成長中!?どんなポテンシャルだよ...」

「はいはい、隊長はいい加減、仕事する!」

 

「俺もやられました」

「5対1でも厳しいのか...ハンパないな」

「いや、だって部隊真っ赤じゃん!俺もやられた」

「でも、体力には限界あるから、なんとか免バリしてあと防守は避けて...」

「分城到達」

「マジか!いつの間に!どんだけ出来る子なの!」

「隊長、そろそろ働いてもいいよ?怒るよ?」

「任しとけ!あと怒んないで!」

 

「やったー!分城落とした!あとは主城!」

「よっし!」

「主城はさすがに...」

「俺もう兵残ってないよ」

「俺もー」

「攻城値あるならまだ何とかなるから、要塞で少しずつ徴兵しかないね」

「ごめん、俺仕事」

「いつもながら早いね、市場だっけ」

「うん、仕入れがねー。お疲れ様、みんな頑張って」

「おつかれー」

「お疲れ様でした」

「お疲れ様ー」

「おつかれさま」

「あっ、俺もそろそろ」

「そっか、おつかれさま!」

「お疲れ様でした」

「おつかれー」

「僕も学校あるので、そろそろです」

「そっか、頑張ってね。お疲れ様」

「おつかれー」

 

「我が分隊のタイムリミットが迫っております」

「2人は厳しいよ。引き上げる?」

「そうだね、十分な戦果出せたでしょ」

「隊長以外の頑張りが凄かったね。あと途中少し落ちてたでしょ」

「...何の話?」

「怒るよ」

「ごめんなさい!」

「でもやっぱりみんなこの戦いで上手くなったね」

「そういう意味では、ランカーさんに感謝だね」

「ねー、ほんと強かったけど、戦ってよかったよ。すごく勉強になった」

 

「それじゃ、また今夜。今日寝てないから、頑張れるかわかんないけど」

「...寝てたじゃん」

「言わないで!」

「はいはい。じゃ、隊長お疲れ様」

「あーい、おつかれー」

「私も仕事あるから」

「うん、じゃ、また」

「また」