読み上げ CV:西原翔吾

再生

陥落!?

みら@大三国志 2021-01-25

マナーモードを切っているスマホが突然けたたましく何度も鳴り始めた。

仕事中だったが何事かと思い、急いで確認する私。

スマホのスクリーンには大三国志の通知がたくさん来ていた。

今季は自州内まで敵軍の侵攻を許してしまっていた。

ゲームにログインすると自分の主城に無数の赤色の矢印が飛んでいた。

自州の端まで陥落ワープを使って攻めてこられたのだ。

今季はかなり押されているシーズンであった。それでも意地をかけての徹底抗戦。

シーズン初めから共闘を誓った友好同盟との約束を果たすために同盟全員一致団結して戦っていた。

1つ、また1つと落とされていく城と味方の軍勢。

徐々に国家範囲が削られ、陥落ワープを利用されることも増えてきていた。

私は盟主だったため、絶対に陥落することは許されない。

もし陥落してしまうと同盟員全員が陥落してしまう。

そしてついに私の主城付近まで陥落ワープによる敵軍の魔の手が伸びていた。

突然起きた味方の陥落。

その味方の土地を利用され主城付近を攻められたが相手も遠投だったため、なんとか耐えることができた。

味方に一斉メールを流し、迎撃態勢を整えることとしたが、敵軍の魔の手はすぐそこまで来ている。

主城から30マスほど離れた地点では敵軍の土地が少しずつ増えていった。

刻一刻とせまる陥落までのタイムリミット。

心強いことにメールに反応した同盟員のマスが私の主城付近を埋め尽くしていった。

夜になり、敵軍の要塞と自軍の要塞が出来上がり、攻防が繰り返される。

深夜になるにつれて相手の手数が減ってきたため、少しずつ押し返すことができた。

長い時間オセロを繰り返し同盟員と奮起し続け、気づけば朝になっていた。

皆のおかげで赤いマスはなくなり、なんとか陥落を免れたのである。

シーズン終盤、決算まで残り4日ということもあり、自同盟の士気があがり粘り続けることができた。

今思えば最初から最後まで戦争に次ぐ戦争でシーズンを終えることが出来、悪くないシーズンだったかなと振り返る。

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