読み上げ CV:西原翔吾
再生
「遺恨」…大三国志をプレイされている方なら誰しも耳にしたことのある言葉であろう。
このお話は犬猿の仲から永遠の仲になった、ある奇妙な物語である。
サーバーは1区、時は2季。まだ大三国志全体のプレーヤーも少なく秩序やプレーヤー同士の暗黙のルールもない無法な時代。
サーバーとしてはこの2季は1区対2区だった。当時2区は天下布武と国士無双、将軍ノ庭という先進した部隊活用と研究で凄まじい戦力を誇っていた。私のいた1区連合はその圧倒的な戦力と戦術に押され、戦場で押されていた。私のいた北斗星という同盟は1区側。あまりにも押されて敗退していたので盟主が益州の州府を安堵することを約束に2区側に降伏をしてしまった。
しかしながら1区の他の連合同盟は最後まで戦っていた。
当然1区の他の同盟から非難されたのはいうまでもない。時は過ぎ、勝敗は完全に2区側に傾き1区の他の連合同盟は蹂躙された。
2季も終盤に差し掛かったところ、1区のとある同盟の有志達が同盟を立ち上げた「LyleD」忘れもしない同盟である。
早期降伏を許せないと北斗星に報復をするために結成された同盟である。
30名ほどの同盟だったが報復のために結成されただけにモチベーションとアクティブも凄まじく2季の最後の最後のタイムアウトの瞬間まで陽平の関所前で部隊をぶつけてあって終わった。
最後ねぎらう挨拶もできないほど、遺恨の残る戦いでした。
時は流れ1季挟み4季。
北斗星は外交上どうしてもそのLyleDにいたメンバーと盟国としてプレイせねばならなくなり、4季が始まってもやはり関係はギクシャクしていた。
4季は厳しい戦いだった。裏切りをあからさまにしてくる同盟があった。それが許せなかった。その時ふと思った。私達も同じことをしていたのかな?と…。
私はその時に北斗星の副盟主をしていたので気付いた時にメールで素直に謝った。
するとそのLyleDに代わる同盟をしていたメンバーから「こちらこそお互い事情があったのに悪かった」と謝罪のメールが返ってきた。
同盟員が陥落やバラバラになっている苦しい状況でまとめるため、北斗星とLyleDのメンバーでほぼ構成される同盟を結成した。
同盟内ではお互いの謝罪とこれからの展望を元にこれまでのお互いの思い違いを埋めるかのように会話をたくさんしました。相手との圧倒的な戦力差に屈することなく最後まで健闘しました。4季は勝てはしませんでしたが、人を紡ぐというところでは貴重な経験をしました。
現在8季ですがいま一緒の同盟で戦っています。8季は勝ったというドラマではありませんがあの時のことを思うと、攻め押されていても大したことないよね…とお互い笑って言い合える「永遠の仲」になりました。