出師の奏状 千秋の栄名を残し、万代の偉業 誰がその功績に敵えよう!
――陸游
建興五年、諸葛孔明は後主に出兵の意を上奏し、大軍を率いて漢中より進軍。隴右を奇襲し、三郡を攻略して魏を滅亡寸前の危機に追い込んだ。しかし、馬謖が軍令を無視して街亭を失陥したことで補給路が断たれ、千載一遇の好機を逃すこととなった。この一戦は最終的に目標の達成には至らなかったものの、諸葛亮の卓越した用兵と、国に身を捧げた精神は後世に深く刻まれ、赤壁の火攻め、官渡の大戦と並び称される三国時代屈指の戦役として語り継がれている。新たな征服シーズン『北伐興漢』にて、あなたの手で、諸葛孔明の志を継ぎ、漢室中興の偉業を成し遂げよ!
【中原の要所・三秦の地】
中原の中心にそびえる、天下の要衝・長安。北は渭水、南は秦川に囲まれ、天然の防衛線を成すこの城を巡って、幾多の英傑が攻防を繰り広げてきた。かつて武侯・諸葛亮が祁山より六たび北伐を敢行したときも、その戦略の根幹はまず隴右を制し、三秦を経て長安を奪還するという構想にあった。この城が破られれば、関中への道は開かれ、中原制覇も目前となる。だが、祁山の地形は険しく、魏軍は幾重にもわたる防御線を敷き、容易には近づけぬ。加えて、漢軍にとって勝敗を左右するのは兵ではなく、「糧」である。今度の北伐に、速戦即決の道はない。要害を一つずつ制し、補給路を確保しながら、着実に侵攻の布石を打つ――それこそが、勝利へのただひとつの道である。
今シーズンでは、西は隴西の諸城、東は天険・潼関、南は子午峪道へとつながる長安の戦略的価値が、かつてないほどに際立ちます。地形と情勢を見極め、自らの戦略に応じて最適な進軍ルートを選択し、長安攻略を目指しましょう。
【賢臣猛将・文武輔弼】
武侯・諸葛亮は『出師表』にて、「賢臣に親しみ、小人を遠ざける。これこそ、先漢が隆盛を極めたゆえんである」と述べた。今シーズンでは、漢の中興を成し遂げるために、趙雲・魏延といった歴戦の武将の力のみならず、費禕・董允ら文官の知略も欠かせない。内政によって堅固な基盤を築き、戦によって領土を広げる――これを着実に積み重ねてゆけば、やがて中原克復の大業も、決して夢にあらず。
今シーズンでは、新たに「尚書令」と「副将」の職務が追加されました。尚書令は内政を統括し、百官の上に立つ重職として、奉公人の管理を担います。忠実かつ献身的な官吏にこの任を託し、問題を早期に察知・解決することで、兵糧の増産と軍政の強化を図り、戦を継続するための堅固な基盤を築きましょう。一方、副将は主将を支え、自らの戦法をもって戦局を打開することが使命です。副将を活用し、奇策と正攻を巧みに組み合わせることで、必ずあらゆる強敵を討ち破られるでしょう。
文官は内政に励み、武将は戦場で勇敢に戦う――尚書令を任命して国政の根幹を安定させ、副将の力をもって戦局を優位に導きましょう。文と武が手を携えてこそ、諸葛孔明が『出師表』に託した悲願は、ついに成就されるでしょう。
【軍備増強・未雨綢繆】
孫子曰く――「善く戦う者は、まず負けぬ算段をして、勝機を待つ」。三国の名だたる用兵家たちは、この言葉の真意を誰よりも深く理解していた。たとえば、周公瑾は赤壁の戦いにおいて、黄蓋の蒙衝部隊を先鋒として密かに送り出し、さらに三万の精鋭を援軍として控えさせた。曹操の水軍が炎に呑まれたその瞬間を逃さず、即座に主力を投入し、勝利を決定づけた。また、張遼(張文遠)は合肥防衛戦において、あらかじめ砦に八百の精鋭を伏せ、城を包囲する孫権の十万の大軍の士気が陰り始めた好機に、自ら率いて敵陣を突き攪乱した。これらはすべて、王手をあらかじめ隠しておくという兵法の極意に他ならぬ。
今シーズンの新システム「城郭予備兵」を活用すれば、自軍の国土範囲内にある城郭へ予備兵を輸送し、前線を継続的に支援することが可能になります。「備えあれば勝機あり。備えなければ勝機なし」――戦の要は準備にあります。予備兵を状況に応じて合理的に運用することで、攻めにも守りにも柔軟に対応でき、あらゆる戦略において主導権を握ることができるでしょう。
昭烈帝より「王佐の任」を託された武侯にとって、漢室の復興は生涯不変の悲願でした。今、祁山の地はふたたび戦火に包まれ、五丈原に散った将星は、いま一度その輝きを取り戻します。悲願の成就は、あなたの采配にかかっています!
『北伐興漢』シーズンの新要素に関する詳細は、今後公開予定のシーズン予告にてお知らせいたします。どうぞご期待ください。
溥天の下、王土に非ざるは莫く。率土の濱、王臣に非ざるは莫し。
百家に縦横し、時代を満喫せよ!
(上記の内容については、ゲーム内に実装された更新内容を基準としてください。)
『率土之濱』運営チームより