主公の皆さま、こんにちは!
赤壁の戦いののち、劉備は数年にわたる征戦の末、ついに益州の地を手中に収めました。しかし、曹操が間髪入れず漢中を平定したことで、蜀は再び大きな圧力に晒されることになります。曹操軍と劉備軍はそれぞれ挙兵し、漢中一帯で長期にわたる対峙を展開。膨大な兵力が投入され、各拠点で膠着した攻防戦が続きました。その末に訪れた結末は──劉備が漢中・巴一帯の領土をすべて掌握するというものでした。
今回、私たちは全く新しいマップと戦略的ゲームプレイを導入し、新シーズン<漢中の戦い>において、各位の殿にこれまでにない斬新かつユニークな山岳戦体験をお届けします。

【漢中の要害、益州の咽喉】
漢中は益州の咽喉にして、存亡の機会なり。漢中なければ即ち蜀なし
——『三国志・楊洪伝』
<漢中の戦い>シーズンでは、漢中地域に焦点を当てた、全く新しいシーズンマップが登場します。マップ全体は9つの郡で構成されており、中央に位置する漢中郡・武都郡・西城郡が「資源郡争奪エリア」となります。北方の京兆尹・右扶風・漢興、および南方の広漢・巴西・巴東、計6郡は「挙兵郡」として設定され、この中から一つを選んで勢力を興すことができます。
各郡は、いずれも関所によって互いに連結されています。
-漢中郡・漢興郡・右扶風郡の三郡は、関所を介して武都郡と往来できます。
- 京兆尹・巴西郡・巴東郡の三郡は、関所を介して西城郡と往来できます。
- 右扶風郡・巴西郡・武都郡・西城郡の四郡は、関所を介して漢中郡と往来できます。
資源郡の関所は、シーズン開始時はデフォルトで「免戦状態」となっています。天下大勢「厲兵秣馬Ⅰ」「厲兵秣馬Ⅱ」が終了すると「資源寄付」機能が開放され、寄付の完了状況に応じて、まず武都郡と西城郡の関所、続いて漢中郡の関所が順次、免戦状態が解除されていきます。解除後、対応するエリアへ進出できるようになります。

【行く道を選び、兵は詭道なり】
(張飛)他道より邀(さそ)いて(張)郃軍と交戦す。山道狭く、前後相救うことを得ず。飛遂に郃を破る。
——『三国志・張飛伝』
漢中は秦嶺山脈と大巴山の狭間に位置し、その内側には漢中盆地が広がる、複雑な地形の地域です。そのため、<漢中の戦い>シーズンでは、部隊は平原と同じように一直線に行軍することはできず、地形に沿って通行可能なルートを探しながら、1マスずつ前進していく必要があります。行軍の途中で山や河川、敵の建築物、城、関所などに行く手を塞がれた場合、それ以上進軍することはできません。
同時に、部隊は移動中、まだ目的地に到達していなくても、敵軍部隊と接触すればその場で「遭遇戦」が発生する可能性があります。また、自勢力の領土と接続していない中立地であっても、部隊を進軍させて駐留させることができ、敵部隊の進行を妨害・遮断することが可能です。部隊の行軍ルートに細心の注意を払い、地形を踏まえた戦術・戦略を周到に立案することで、戦場での主導権をつかみ取らなければなりません。

【高地を占領し、天険を持って敵を制す】
先主、黄忠に命じて高きに乗じ、鼓噪して之を攻めしむ。淵軍を大破し、淵及び曹公の署する益州刺史趙顒等を斬る
——『三国志・先主伝』
山が幾重にも連なる漢中の地では、曹操と劉備の両軍が、それぞれ異なる戦場で「高所を巡る攻防」を繰り広げました。張飛はかつて下弁付近の孤山に兵を駐屯させましたが、曹洪は蜀軍が集結しきる前に機先を制して攻撃を仕掛け、蜀軍を撃退しました。一方、定軍山の戦いでは、黄忠が高所から破竹の勢いで攻勢をかけ、ついに夏侯淵を討ち取る大戦果を挙げました。『孫子兵法』にも、「開けた地形には、まず高く日当たりのよい場所を占拠し、糧道の確保を図りつつ戦えば利あり」と記されています。
<漢中の戦い>シーズンのマップには、「高地」地形が新たに登場します。高地の縁は断崖となっており、断崖を挟んだ両側の領土同士は接続されません。高地の出入りには、斜面の通路を探し出す必要があります。高地上の領土は周囲よりも標高が高く、より広い視界を確保できるうえ、高地から低地へ攻め下る際には戦闘上の優位も獲得できます。しかし同時に、高地へ通じるすべての斜面を敵に占拠されてしまうと、高地上の部隊は包囲され、兵糧を断たれた状態となり、戦闘において極めて不利な局面へと追い込まれます。
マップ上の高地地形をいかに合理的に利用し、どのように部隊を配置するか──その一手一手が、局地戦の行方を大きく左右することでしょう。

【五色の令旗、奇正相生ず】
旌は以て令を出し、旗は以て号に応ず
——『孫子集注』杜牧注
『孫子兵法』には、このような言葉があります。「声相聞こえざるを以て、故に金鼓を為す。視相見えざるを以て、故に旌旗を為す。」戦場では、将兵の叫び声は遠くまで届かず、ゆえに鐘や太鼓を設けて号令を伝え、また遠方の動きを肉眼で捉えられないため、旗印を掲げて指揮を行いました。旗印は、古代戦争における指揮システムの中核を担う存在だったのです。『三国志演義』では、法正が赤旗と白旗を合図として用い、黄忠に攻撃のタイミングを示すことで、ついには夏侯淵を斬る大勝利を収めたという一節があります。
<漢中の戦い>シーズンでは、新たな要素として「五色令旗」ゲームプレイが追加されます。殿は戦況に応じて適切な令旗を配置し、号令を発することで、さまざまな効果や利益を得ることができます。状況に即した令旗の使い分けが、窮地を打開し局面を一変させる鍵となるでしょう。

【過去の名将、新しい特性】
漢中の戦いでは、曹操と劉備の両陣営が大軍を投入し、多くの名将たちが戦局に大きな影響を与えました。今シーズンでは、シーズン市場にて、【魏・夏侯淵・騎】【魏・徐晃・騎】【群・張郃・騎】【蜀・黄忠・歩】【蜀・法正・騎】【蜀・張飛・騎】といった武将特性を獲得することができ、彼らを率いて戦場を縦横無尽に駆け巡ることが可能になります。

『率土之濱』はこれまで一貫して、より多彩な「古代の経営と戦争」ゲーム体験をお届けすることに努めてきました。漢中の天険、定軍山に響く梟の鳴き声──各位の殿は、この地にいかに兵を進め陣を布き、自身に最適な勝ち筋を見いだしていくのか。新シーズンにぜひご期待ください。
<漢中の戦い>シーズンのさらなる情報は、今後のコンテンツ予告で順次公開されます。
溥天の下、王土に非ざるは莫く。率土の濱、王臣に非ざるは莫し。
百家に縦横し、時代を満喫せよ!
(上記の内容については、ゲーム内に実装された更新内容を基準としてください。)
『率土之濱』運営チームより