矛を持ち火を挙げて連営を破り、玄徳は白帝城に奔り窮す。一旦威名蜀魏を驚かし、呉王寧くんぞ書生を敬わざらんや。
——羅貫中
かつて、劉備は威風堂々たる姿を示し、帝位に即くや、孫権が関羽を襲撃し荊州を奪い取ったことに激怒し、憤怒に駆られて兵を東に進め、夷陵に至るまで一気に攻め込みました。彼の軍勢は百里にわたるほど壮観であったが、夷陵では火攻めに遭い、夜中に白帝城に逃げ込むこととなり、「我は陸遜によって屈辱を受けた。これは天意ではないか!」と嘆きました。この夷陵の戦いは三国時代の領土の境界を定め、官渡の戦い、赤壁の戦いと並び称される三大戦役として後世に知られることとなりました。この度、『率土之濱』は「夷陵決戦」をテーマとした新シーズンの予告を主公の皆様にお届けします。
【湘西夷陵 高所から防守】
夷陵の戦いはよく嘆かわしい一戦だと評されるが、じっくり振り返ってみれば、どちらかが圧勝できる情勢ではなかったと言えるのではないでしょうか。夷陵は戦略的要所です。夷陵を越えれば広大な河川と平坦な道が広がり、襄陽に直通しており、荊州を揺るがすことができます。また、夷陵の地形は狭く水辺にあり、起伏に富んでいます。軍をうまく動かし、地の利を活かして戦えば、呉と蜀の争いの行く末はどうなっていたかは、断言できるものではなかったでしょう。
このシーズンでは、夷陵の地形や戦略的な立場が再現されるほか、新たな資源州「湘西」も追加され、夷陵は湘西の州府になります。荊州と益州はそれぞれ湘西と通じ、天下の争いに新たな変化をもたらします。
また、このシーズンでは新たに「高地」という地形が追加されます。高地の縁には断崖があり、断崖の両側の領地は繋がらず、斜面の通路を探す必要があります。高地の領地を占領すると視野範囲が広がるだけでなく、高地の部隊が低地の部隊と戦う際に追加の戦闘優位性を得られます。通路を探し、高所の優勢を活かし、戦略を駆使して要地を守るには、主公の作戦能力や戦略的思考が試されます。
【砦を築き 火を百里に】
曹丕が劉備が東征して七百余里にわたって砦を築いたことを聞いた際、群臣に「劉備は兵法を知らない。七百里にもわたって砦を築いたとしても敵を防げるわけではない!」と言ったそうです。しかし、蜀軍が「五六百里も境内に入り、七、八ヶ月間互いに対峙していた」ことを考慮していなかったため、呉の将軍たちは攻撃しても手ごたえがないと嘆きました。しかし、陸遜はまず様子を探るため攻めた後、火攻めの策を取り、勝利を収めました。彼の知恵や勇敢さが、ますます世に知れ渡ることになりました。万能な策はありません。状況に応じて調整し、地の利を活かせば奇策が生まれます。
このシーズンでは、新たに「木柵営」という建築物が追加されます。木柵営は利便性が高く、建設コストが低く、城外部隊の兵力補充に役立ちます。木柵営は現地の資材を利用して簡単に建設でき、同盟や味方と連営を形成することができます。これにより、軍備の整頓効率も大幅に向上するでしょう。
また、このシーズンでは「火計」計略が使用でき、敵に対して火攻めを行うことができます。木柵営は木製であるため、火が付きやすく、火勢が広がれば火攻めの効果も一層増すでしょう。
【国を治めるには道を 方を治めるには策を】
戦いの鍵として、表では軍陣配置が試され、裏では国力が試されます。夷陵の戦いの際、蜀漢は益州を拠点とし、秦嶺から南中まで、二十八万の戸籍、九十四万の人口、十万余の兵を擁していました。孫権が治める東呉は、揚州、荊州、交州の三州を有し、二百三十万の人口、二十三万の兵を持っていました。兵器と食糧の供給は、すべて国策頼りです。
このシーズンでは、新たな「国家政策」プレイモードが実装されます。各国号には、対応する「国家政策」効果があります。君主が建国する際には、国都の所在と定めた国号に応じた「国家政策」を実行できます。国を治めるには道を、方を治めるには策を。このシーズンでは「国家政策」に加え、主公自身も発展策を選択する必要があります。士農工商の傾向に応じて、各名声段階では自分に適した「選択可能政策」を選択し、実行できます。
連営を築き、火を百里に。天下大戦の幕は、夷陵にて開かれます。主公の皆様、『夷陵決戦』シーズンの戦場に臨み、野望を燃やしましょう!
『率土之濱』は、ユニークかつ面白い古代戦争のゲームプレイを主公の皆様に提供することに尽力しています。新シーズンでは広く知られている歴史上の名場面が再現されます。天下を掌中に収めるのは、果たして──!?
『決戦夷陵』シーズンの詳細については、後続のシーズン予告にご留意ください。
溥天の下、王土に非ざるは莫く。率土の濱、王臣に非ざるは莫し。
百家に縦横し、時代を満喫しよう!
(上記の内容については、ゲーム内に実装された更新内容を基準としてください。)
『率土之濱』運営チーム